ありふれた幸せとこれからの人生をかなぐり捨てて恋のために何もかもを厭わず真っ逆さまに堕ちていく向こう見ずな男の危うさと、突然押しかけてきた男に一目惚れをして恋情を芸術に昇華するのに夢中になるあまり周りが見えなくなって男と会話することすら忘れてしまう掴みどころのない不器用さがとてもいい。お互い成人してるのにまるで初恋のように距離感を掴みかねているいじらしさがたまらない。