見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
…ッうぇひひ、擽ってえ!
( 甘やかしてやろうと…ハリボテの鼓動を聞く飼い主の頭をわしわしと愛でていた最中のこと、不意に白魚のような指が伸びてきて脇腹をくすぐってくる。ブリキの木こりみたいな男だと思っていたが…この体、一丁前にくすぐりに弱いっぽい。くすぐったさから逃げようにも飼い主が上に乗っている為叶わず、せめてもの抵抗として両の手首を掴み。時折足でシーツを引っ掻きながら、もぞもぞと腰を左右に動かし「やめ…、寝るんじゃないのかよ!?」と己と違い…いやお陰様で眠気が半分吹き飛んでしまったが、ピンピンしている飼い主にギャン!と吠えて、)
藤丸立香.
アンリマユ/
リョーカーイ…!んじゃあ、ちょい待ってて。
( ちょこっと医務室に行くだけで大袈裟な…申し訳なさそうにしている少女を見ると、律儀で真面目な人柄が伺える。夕焼け色の髪にぽふっと一度だけ軽く触れれば、医務室に向かい。マスターのことは伏せ、事情を先生方に説明し、治療に必要な道具を借りれば彼女が待っている場所に戻ってきて。「お待たせ~、腕出してみ?」隣に座れば調達してきた物を広げ、それからお手本のように自分の腕を見せてみせ、)
オベロン/
────目、開けていいよ。
( 警戒心0で目を瞑っている少女に声を掛ける、目を開けたら妖精王オベロンの領地、秋の森の景色が広がっていることだろう。赤とオレンジに染まった木々やそこから差し込む日差しの暖かさ、土の匂い──本物と違わぬ穏やかな秋の森。…ただあの時と違うのは焼け焦げた匂いはせず、土に還ったはずの妖精達が普通に生きている…ように見えること。足元にわっと寄ってきては話しかけてくる彼らの声を華麗に無視し足を進め、「…ボサッとしてるなよ、置いていくよ。」何も告げず出発したのは此方だが、その場から動かない彼女に淡々と声を掛け、)
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