エンディミオンの春

エンディミオンの春

太陽神  2018-08-25 13:02:25 
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 我が愛しき神よ。あなたはあまりにも慈愛深く、そして罪深い。あなたの瞳に映るのは他の誰でもなく、私であってほしい。なぜ、あなたは私を見てくれはしないのか。あなたを愛せるのは私でしかないというのに。

 ならば、あなたの瞳を私が奪おう。二度と他の者を見ることがないように……。








 私たちは知らない。


 なぜ昔あったはずのものが、今ないのか。不自由を感じたことはないけれど、それが当たり前だと思っていたけれど、それでも私たちは叶わない夢を抱き生きている。



 もはや伝説上の話となっているその話は、今を生きる私たちには夢物語だ。



 はるか昔には存在していたもの。



「もし、見ることができるのならば……」



 誰ともなくその希望と夢を胸に抱いて故郷を出た。




『私たちは、あなたに会いたいのです。私たちを愛してくれていたはずのあなたに。もし、あなたを助けることをできたなら、私たちは見ることができるでしょうか?』





 エンディミオンの春を……。



>1~説明

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  • No.2 by 物語  2018-08-25 13:34:47 

 年中雪に覆われた世界エンディミオン。

 かつてはエンディミオンにも四季というものが存在していたという。

 四季を司るは、太陽神と呼ばれる神であり、太陽神の力によりエンディミオンには春や夏、秋も存在していた。

 太陽神は生きとし生けるもの全てに慈愛を持ち、とても穏やかな存在だったという。

 そんな太陽神の寵愛を自分だけのものにしたいと思った一人の傲慢な人間は、太陽神に詰め寄り愛を乞うたが、望みを叶えてもらずに絶望した。

 絶望した傲慢な人間は、なにを思ったのか太陽神を自分のものにできないと悟るや、太陽神を渾身の力で封印したのである。

 傲慢な人間によって、長き眠りについてしまった太陽神。太陽神の眠りにより、エンディミオンは永遠の閉ざされた冬の世界と化した。





 それから何百、何千の年月が流れ、人々は春の来ない世界に馴染んでしまっていた。それでも語り継がれる太陽神の話を彼らはずっと信じている。

 いつかきっと、太陽神が目覚めてエンディミオンに春がくるのだと。そう信じて疑わなかった。




 叶うならば、この目で春を見たい。


 そう思った、幾人もの人々は太陽神を目覚めさせようと旅に出たのだが、いまだに実現されたことはない。



 はたして、エンディミオンに春が訪れるのか……。

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