主 2018-08-09 18:49:12 |
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>茜クン
…ほんと?大丈夫?どこも痛くない?
( 大丈夫だと言われても心配してしまうのが幼なじみってか腐れ縁。無理されるのが1番嫌だし俺がなんかして泣かせちゃうのはもっとやだから食い下がった。大抵食い下がっても俺が納得しちゃうパターンだ多いんだけど、茜クンが泣くってきっと相当のことだから。下唇を噛んでじっと相手を見つめ、背中から手を離さない。何となくこういう時って空気とか読めちゃえたりするものだけど、俺には茜クンが大丈夫なようには見えなくて。 )
>桜庭
…くれてやった覚えもねえよ。勝手に受け取ってんじゃねえ。
( フェンスの金網越しに見る風景ってのはあまり綺麗じゃない。そりゃあフェンスのフィルターを通しているのだから当たり前なのだけど、見る価値がないような気がして、でも他に視線を向ける場所があるでもなくてとりあえずその景色を見ていた。賛美歌だったり訳わかんねえ歌を見学中に見ているのは知ってる。嫌でも耳に入るし、探さなくても女の歌声の主なんてあの中じゃ1人しかいなかったからだ。取り繕いの暴言と共に鼻を鳴らし、金網に片手で触れる。カシャンと抜けた音が鳴った。 )
…別に、俺は落ち込んでた訳じゃねえ。納得いかねえことに腹立ってただけだ。
( それを忘れられない自分にも、なんて文言は心の中で付け足して、するりと金網から手を離す。掴んでいた手が汚れていた。「…もう覆らねえ問題にイラついても仕方ねんだよ。バカみてえにゴネてんのはただのガキだ」頭の中ではそう理解していて、だから今欲を抱えるのは無駄だって分かっているつもりなのにどうして何もかも上手くいかない。どうして4番を羨ましく感じてしまう。 )
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