本社営業部 2018-08-08 23:30:30 ID:bc4696535 |
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>後藤 重光
はい、裏門のすぐそばが実家なんです。私あの高校の卒業生なんですよ。当時のあだ名は“裏口入学”でした。ひどいでしょう?
(運転手の穏やかな口調に気分もほぐれ、肩をすくめながら冗談を口にして。高校時代の不名誉なあだ名も今ではすっかり良い思い出となっていて、当時を懐かしむかのように窓の外へ視線をやり)
(/はい、お願いします)
>>21 前園ゆり
裏口入学ですか、それはひどい。
(と言いつつも、声音に悲壮感はなく、相手も本気で"ひどい"と言っているわけではないことを察し、笑顔で。続けて、安心した雰囲気で「いや、でも、近くなら良かった。この時間だと、お客さんを降ろす時にも気を遣うものですから」と言えば、最後にちょっと悪戯っぽく付け足すように)
尤も、あの辺りでは、変な噂は聞いたことがないんですけれどね。
>後藤 重光
…他の場所では変な噂がある、ということですか?タクシーの運転手さんってやっぱり、職業柄お詳しいとか…?
(視線を社内に戻すと、何やら興味津々の様子で尋ね)
>>23 前園ゆり
(相手の反応にくすりと笑みを零せば) 職業柄、我々にとっても他人事じゃありませんからね。強盗とか怖いし。治安の悪い場所は仲間内でも情報を共有しています。(正面を見つめたまま、明るい口調で現実的な話題を展開し)
>後藤 重光
ですよね、最近は何かと物騒ですし…じゃあ…お化けを乗せちゃったなんてことは?
(体格の良い男性でも、昼間であっても油断禁物というのが現実だとこちらもよく分かっており、相手の話に頷いて。はたと思い浮かんだことを尋ね)
>>25 前園ゆり
あはは、幸い、そのようなお客様に当たったことはありません。やっぱり、生きている人間の方が怖いですね。……ところで、お客さん、さっき窓の外を見ていたけれど、バックミラーは見ちゃ駄目ですよ。
>>27 前園ゆり
私は生きている人間の方が怖いと思うので。でも、そんなことは実感する機会がない方が良いと思うんです。大丈夫になったら、教えますので。(相変わらず、明るい声音で、正面を向いたまま)
>後藤 重光
生きてる人間が怖いのはもちろんですね。じゃ、じゃあ、バックミラー見ませんけど…
(バックミラーからそっと視線をそらすも、やはり気になるようで返事は歯切れ悪く)
>>29 前園ゆり
良かったです( 少し潜めた声で ) 変わりに何か明るい話をしましょうか? いえ、もし……そういうお話がお好きでしたら私が若い頃に友人から聞いた話でもしましょうか? 生憎、幽霊は出てこないのですが。
>>31 前園ゆり
そう、それでは( 少々楽しそうに ) 大学の同期でしたが、卒業後の話です。彼は商社の営業部に勤めて、順調に出世していたようなのですが、小さな会社でね。ある日、女性社員の間でいじめがあることに気付いたそうですよ。
>>33 前園ゆり
そうそう。一人に対し……陰口が中心だったらしいのですが、他にも無視や仕事の押しつけ、すれ違い様にわざとぶつかる、ということがあったようです。雰囲気のおかしさに気付いて、ちょっと意識してみたら、分かるほどだったと聞きましたね。
>>35 前園ゆり
ええ( 頷きつつ ) だから彼も、見て見ぬ振りができなかったみたいです。表立って庇うことで事態が悪化するのを恐れたため、影ながらだったそうですが、被害者の女性にさりげなく声をかけ、相談に乗ろうとしたりと気にかけるようにしたそうです。
>>37 前園ゆり
最初は警戒していた相手も徐々に心を開いたとか。でも、全く彼の好みのタイプではなかったそうなんですよね。彼はただ正義感から気にかけ、相手が少しでも元気になれば良いと思っていたみたいです。これが良くなかった。
>>39 前園ゆり
相手の女性は彼のことが好きになってしまったようです。でも、告白はなかったそうです。あったら、振ったんじゃないでしょうか。それを分かっていたから、相手の女性も、その、何と言うか……( 言い淀んで )
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