ヴァンパイア 2018-07-19 17:51:28 |
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遅くなっちまったなァ、挨拶回りはまた明日にすっか。
(茜色が差し込む街並みを影を作り歩みを進める男が一人、その手には今日の勝ち分で買ってきたのだろう缶ビールが数本安いビニール袋の中で揺れている。新住所を記載した皺だらけのメモ帳を取り出すと記憶を元に新居を探し、漸くたどり着いた部屋の前で部屋版の確認を行う。そこまでしてから上記を独り言として呟くとポケットより貰ったばかりの鍵を取り出しガチャと扉を開けた。荷物運びおいおい届けられるよう依頼して有るのだ、暫くは何も無い状態で過ごさなければと最早面倒臭さが頭を過る。と、此処で誰も居ない筈の我が家に人気が有ることに気が付いた。思わず今一度部屋番号を確認するまでに動揺を抱くものの、渡された数字に相違ない。では確かに感じる人の気配は?、僅かに警戒心を持ちながら部屋の奥へと足を進ませ「__この部屋は美人が付いてる、なんて説明あったかァ?そんないい情報を聞き流しちまったとは。驚かされるなァ」口角持ち上げ飄々とした佇まいにて声を掛ける、片手を持ち上げれば「よう、美人。人ん家に何か用か」腹には警戒心を残しつつ、飽くまでも平静を取り繕ったそんな質問を投げ掛けて)
(/早速お返事をさせて頂きました!不手際が多いかと思われますがどうぞ宜しくお願い致します…!それでは背後は一度此処で消えますがまた何かありましたら遠慮なく呼んでください…!)
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