トガヒミコ 2018-07-08 10:23:10 |
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待ってください!私は出久くんとお話がしたいだけなのです!…だから、逃げないでくださいよっ
(じりじりと距離を離していく相手の片手を逃さぬよう、離さないようにしっかりと掴んだ。キュッと力を入れもう片手に掴んだナイフは、そそくさとポケットへとしまい、これで彼も怖がる事ないだろうとにこりと笑いかける。だが、服の袖や頬についた返り血は一切隠せてなく笑顔を浮かべている自身の狂気さなど知る由もない。「むー、お話するにはその出てる血…じゃまですねぇ。」だから、はい!握っている手に被せて握らせるように自身のハンカチを押し付けた。切ったのは自身の意図だが、そんな事はもう忘れてしまっている。服の裾でゴシゴシと頬や口元を拭えば「出久くん!今から私とデートしてくださいっ、そしていっぱいお話ししましょう!…私もっともっとあなた事知りたいです。ね、いいでしょう?」ずいずいと言葉を押し付けるような、言葉のキャッチボールではなくもはやドッジボールのような…そんな会話をしながら、嬉しいなァ、嬉しいなァと顔をだらしなく綻ばせていた。何処に行こうか、何を話そうか頭の中はもうデートの内容に支配されている、楽しいねぇ、出久くん…そんな傍ら言葉を投げかけて。)
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