吸血鬼 2018-06-27 00:10:52 |
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だな、案外簡単に見つかるかも…できればそれが君だと、僕には都合がいいけど…ごめん、自分勝手なこと言った
(未来に生きる意味を見いだせてはいないが、彼の言う通り、そういうものはひょんな偶然によって見つかるかもしれない。そしてその意味を、自分より先に死ぬ事の無い彼に見出すことができればハリーは傷つかずにこの世を去ることが確約される。だがそんな理由で彼に縋るのはあまりにも自己中心的だ。不用意なことを言ったと首をふる)
吸血鬼がいるなら悪魔も式神も、伝説上の人外は存在するわけか。僕には縁のない世界だったのに。僕がよっぽど外に出たいと思わない限りは君を殺そうなんて思わないよ。そもそも殺し方も分からないし
(おとぎ話の存在が当然いるように話されると信じられないと苦笑するが、そもそも目の前には伝説の吸血鬼がいるわけで、それならばその他の人外もいるのだろうと納得する。吸血鬼に恨みがあるわけでもなく、外には出たいが彼を簡単に殺せる程薄情でもない。今のところは彼をどうにかしようなんて気は起こらなくて)
それなら僕らの目標は2人揃ってこの屋敷を出ていくことだ。やり方なんて分からないけど…目標は高く持たないと。僕の血液型?僕A型なんだけどRhマイナス型なんだ…って言って分かるのかな。一般的には珍しい血液型だけど…もしかして珍しい血液型の方が好みだったりする?
(彼は諦めて死のうとしている。それならば目標は2人ともがここから出る結末だ。口で言うほど簡単ではないが、目標を掲げるだけならば罪はないだろう。それに彼にまた自由を与えたかった。カーテンの隙間から夜空を覗いたラザロの背中には未練や寂しさが滲んでいてそれをどうにか払拭したい。過去に囚われているハリーが言っても説得力にかけるかもしれないが、彼には幸せでいて欲しいという思いが胸にはあった。突然血液型を聞かれて驚きつつも正直に問いに答える。その答えを口にしているうちに、その血液型に自分の価値があるのかと思い至って)
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