後にも先にも、 （ 〆 ）

俺しか居ねぇか(くくっ、と喉奥で笑いながら呟き)…ふは、俺が楓クンの事大事にしてんのちゃんと伝わってんだな(嬉しそうに頬を緩めると相手の首元に顔を埋めてすりすりと擦り寄り)だって俺に放置されて寂しくて泣いてる楓クンとか最高に可愛いじゃん(未だぼんやりとした想像を巡らせながら口端上げると相手に視線を遣り首傾げ)
ふは、ったく可愛いなぁ…(余裕の無い様子がどうしようもなく胸を擽り頬を緩めて呟くと、再び身を屈め一度唇を重ねた後に相手の服の襟に指を引っ掛けて鎖骨を露出させ唇を触れさせて)

──ありがと。…大事にするから。絶対悲しませたりしねぇし、楓の事だけ見てる(相手の髪に指を通しながら頬を緩ませて紡がれる言葉に耳を傾けているも、突然体を起こす相手を驚いたように見遣ると耳まで赤く染まった顔を見て笑みを零し。嬉しさに思わず此方も頬が火照るのを感じつつ、片手で頬をするりと撫でて言葉を返すと柔く唇を食み)傍に居られるだけで良い、けど、…お前が望んでくれるなら、幾らでも触るし触らせてやる(緩んだ笑みを浮かべながら頷くと、絡んだ手を指先で撫で)
狡いだろ。俺に抱き締めて欲しくて堪んねぇって楓クンが可愛くないわけねぇんだから(相手の髪に頬を寄せると戯れるように擦り寄りながら答え)

あんな事言われると思ってねぇし、(一向に熱が引かないまま顔を背けているも、ふと寂しげな声が聞こえて来ると態とだと気付いていながらぐ、と眉を寄せて渋々其方を見遣り)
可愛いって何だよ、寧ろしてる間は楓クンの方が可愛かったと思いますけど(徐々に冷静になって来れば相手の言葉に揶揄を返す余裕もできてきたらしく、口端上げて首傾げ)

…なぁ、俺でも分かるように教えてくれよ。…楓クンの可愛くねぇとこ(相手の声や表情に気持ちは昂り嗜虐心が煽られ、舌全体で耳の縁をなぞったりリップ音を立てて口付けを落とす合間に笑みを含んだ声色で促し)
っふは、擽ってぇ、(普段にも増して優しく触れられると眉を下げてクスクス笑いながら呟くと、その手に擦り寄りつつ片手は相手の空いている方の手へ伸ばしするりと小指を絡め)

…もう昼か…(欠伸零して呟き)おはよ、楓。昨日は一緒に寝れて良かった。すげぇ熟睡したわ(笑いながら相手の頬へ唇寄せ)