後にも先にも、 （ 〆 ）

…お前、俺の話全然聞いてねぇだろ(此方の声が届いていないのか相も変わらず耳元への擽ったい刺激が続くと背筋にゾクッとした震えが走るも、平静を装い益々眉間の皺を深くすると逃れるように顔を逸らしながら告げ)

ふは、幾らでも言ってくれて構わねぇよ。…あ、けどあんまり言われ過ぎると傷付いちまうな(冗談めかした口調で告げてはクスクス笑い)
…大丈夫だって、そうならねぇようにするから(耳に届いた控えめな声に髪を直してもらっている最中にも関わらず愛しさが込み上げるまま相手の首の後ろへ手を添えると額に口付けを落とし)

んー？何が(態とらしく首を傾げると口を上げて問い掛けつつ顔を覗き込み)ん、…ふは、彼氏に寂しい思いさせて満足すんのかよ。悪い子だな、(ふと視線が絡み目を伏せれば触れる唇の感触に頬を緩めるも、小さく笑みを漏らすと咎めるような言葉とは裏腹に此方からも再度唇を重ね)

昨日もお前の寝顔見れなかったな(不服気に眉寄せ)…けど、会えて嬉しかった。あんまり無理はしてほしくねぇけど…顔見れたら舞い上がっちまうな(苦笑浮かべ)寝不足だけには気を付けろよ。お前は前科持ちらしいし(小さく溜息吐き)昨日のに返したけど、蹴ってくれて構わねぇからな。…また会えんの楽しみにしてる(微笑んで額に口付け落とし)