匿名さん 2018-06-10 12:20:27 |
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……!? …………はぁ?
(説明を聞いてもその情報を迅速に処理することはできず。驚愕もあからさまに身体を固くさせ、瞳も丸くして相手を見つめるも、相手はうざったそうな様子で再び睡眠に戻ってしまい。続けた言葉も掠れさせ、泥酔して記憶がない内にいつの間にか同衾していた、現在は寝巻きのグラマラスな女性に視線を戻せば、そちらも変わらず少し眠そうな素振りで、横を向いたかと思うと、自身の口に手を当ててあくびをもらし、薄暗さの中でもランプの控えめな明かりを頼りに壁の時計を確認しつつ)
* アルくんのことは休ませといてあげな。寝ちゃったあんたをずっと運んで、大変だったんだから。
(実際にはそんなに大変そうにも見えていなかったが、当人が酔い潰れなければ温存されていた分の体力を消費したとは思うので、ざっくりそう言っておいた、ということを当人は知るよしもない(←)。ついでに飲酒ビギナーと知っていながら、ウワバミの如く鯨飲する当人を放任した相手の責任にも敢えて触れていないのだが、それも同じく(←)。……驚きもそのまま、言葉を失っていれば、女性はこちらに視線を戻し、続けて「* あと、フェリコートでいいよ、呼び方。アルくん、もう私が半竜なのも、昔、諜報員をしていたことも知っているから」と、何でもないことを話すように語って。処理能力のキャバシティーを越える速度で衝撃を受けた。そんなに不用心な奴だったっけ? こいつ。取りあえず、先のリアクションからして確かに相手のことは起こさない方が良いように思えたので、ベッドから降りずとも、睡眠の邪魔をしないように相手からは距離を置き。脇に移動すれば、まだ驚愕から気を許していいのかも判断をつけられず、改めて女性をじっと見つめると、他にも思ったことを静かに問いかけてみて)
……というか、お前、ちょっと雰囲気変わったか…? 大人っぽくなった気がする。
(今まで年月に大した頓着をしてこなかったが、同じ土地で同じ年代に同じ目的で同じように生み出されたはずの女性の変化に、時間の流れを否応なく意識させられては、真剣な口調となり。しかし、そうすると何故か女性はジトとした瞳になって自分を睨み。片手をよく括れている腰に当て、もう片方の手ではこちらを軽く指差し「* 老けたんでしょう? 昨日も聞いたわ」と呆れた調子で。はぁ!?そんなこと言ってないだろ!?と思うも、それは今の話で "昨日は/言った/らしい" 。覚えていないことが沢山あるのをいい加減に理解すれば、流石に身体から引いていく血と、背筋に滴っていく冷や汗を感じつつ「……悪い。なんか、昨日の途中から全然記憶がないんだ」と述べて。呆れた雰囲気ながら、取り立てて怒ってはいなさそうな女性にふっと笑われた後手招きされると、ようやくそちらのベッドに向かい。……泥酔中の己の挙動を聞いては、またも血液が凍っていくような感覚を味わって(←))
* まぁ、私たちの故郷の名前なんてそんなに知られているものじゃないし、知らない単語は一回で聞き取れるものでもないし、あの酒場の人たちはあなたのこと、クロワッサンのアンデッドドラゴンとか復唱していたわ。
(正確に記憶されていても困るが、それはそれで割りと嫌だ。……そんな話ばかりであった。最後に "今後、勧められてもお酒は極力飲まないように" と言い含められては頷くしかなく。自分の服装は普段着のままだったが、女性の方はベージュ色のワンピースのようなもので寝巻きと分かった。薄手の服を着ていると、つくづく体型が強調される。他にも色んな話をした後、多分、夜中でも浴場が使えると言われては、それなら浴びてこようと一旦部屋から出て行き。戻ってきた頃には既にまた皆寝ている状態で、自分も朝まで寝直すことにして)
(/超長文ですみません。さらに、また対応力に期待するシリーズです←← 日を締めたのでお好きなところから続けてください。奴隷市まで日を進めると、フェリコートは仕事があるので離脱しますが、奴隷市以前であれば、行動を共にしたり、あるいは昼間は好きなことをしたりしつつ、夜は面白がって戻ってくるかもしれません←)
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