赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>マコト
赤毛だと嫌われる?なんだそりゃ、赤毛が嫌われてたら何人も嫌われちまうぜ。寧ろお前の髪色なら親近感持たれて気に入られるさ、赤いのもいるし、半分赤いのもいるし、それ処から頭のてっぺんから毛先までで色の変わるのだっているんだからな(まるで、今までが髪色を理由に嫌われてきたのだとでも言うようなその発言に瞬きを一つ。直ぐに笑い飛ばしつつ馬鹿言うなとでも言うような訂正を、「赤の女王が女じゃなきゃなんねぇなんて決まりはねぇぜ。俺はライオンだが、人間だし、俺の同居人はユニコーンだが、見た目は人間だ。此処じゃ常識なんて覆されちまう。薔薇は悪戯が好きで、パンの蝶々はご機嫌に空を飛ぶ。お前さんみたいな悪戯坊主にはお誂え向きだな」落ち着きのないその様子は正にその年代の少年と言うべきか、そんな様子を横目に盗みつつ漏らされる計画を止める事も咎める事もせず、寧ろこれから訪れるだろう賑わいを心待ちにするように続けて。豪快な食べっぷりは作った甲斐が有ると言うべきか、マナーの有る食べ方なんてものは追々学んでいけば良い。そんな思いのままにか、買って来たばかりのキウイの実をカットし皿に乗せフルーツフォークを共に乗せて、自分用のアイスコーヒーを入れたグラスを手に彼の反対側へ腰かけて。名前が三つ、と伝えられたその響きは気になったが追及してはいけないと残る自制心にて質問を堪える。代わりに頭を思いっきりわしゃわしゃと、力強く父親が子にするようなそんな撫で方で触れて「美味いか。沢山食え、悪戯すんのも遊び倒すのも体力がなきゃ駄目だろ。体力っつうのは飯食わなきゃ回復しないぜ」口角を持ち上げながら、ペーパーナプキンに手を伸ばしてそれを使い口元をゴシゴシと拭う。今は見つけたばかりの小さなアリスに寄り添い、知ることが何よりも大事だと言う様にその様子を眺めて)
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