アリスは憂鬱な夢を視る　/　半無登録、指名制　/　NBL　/

＞転

───は、？。(このシーズンに置いて自分を探すのは十中八九がゲームへの参加で間違いない。寧ろ普段の生活の中でアリスとの接点が薄いからこそ固まった思考がゲーム有りきではない呼びかけに思わず素っ頓狂な声を反射的に上げる反応を示した。気が抜ける様な上擦る声は戸惑いにも似ていてポカンと言う擬音がふさわしい程に口をあんぐりと開き固まる様に数秒を。とは言えゲームはゲームなのだ、一度差し出した景品をゲームを知らないならやらないと言うケチん坊ではないとばかりに「なんだ、お前。知らなかったのかョ。」と率直な感想を喉を鳴らすような掠れた笑い声を短く上げつつ返し「ただのマスコットじゃねぇんだぜ。……そのウサギを引き換えにすりゃ誰にでも一個だけ何でもお願いが出来る。」差し出していたハットを自らの懐に戻しながら、もう片方の手を伸ばせば黒いネイルが塗られた人差し指を伸ばして”失くすなよ”と言葉を添えつつそのマスコットが持つ本来の効果を説いて。「あ゛ー…、無茶が無けりゃ何だって叶えられるぜ。何か買ってくれだとか、一緒に何処に行こうだとか。一日をお前の為に使ってくれだとか。誰かを殺せだとか、お前を愛せだとか、そういう無茶以外なら期限無しに使えるから何か閃いたら使いな」少しばかり具体的なそのウサギに付いての説明を付け足せばそこで漸く"んん、"と喉鳴らしのように咳ばらいを一つ行って「フラミンゴを見つけるのがゲームだって知らないで俺を探してたのかァ？変わってんなア、お前」景品を渡すまではお決まりのやり取り。此処から先は単純に個人としての興味のままに両方の瞳を少しだけ細めて彼女の姿をしっかりと捉えつつ好奇心のままに綴り)