赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>蜥蜴のビル
んふふ、お話は簡単であればあるほど好き。あたしあんまり頭が良くないの、難しいこと考えるのも苦手だわあ。ビル、あなたってさっぱりしてて分かり易い人ねえ。好きよ。(出会った瞬間こそつっけんどんで粗暴な物言いが目立った彼にも、こうして話をする内に何だかんだと言いながらも結局助けてくれる人の良さを感じていた。寧ろ、得体の知れない相手よりずっと良い。頭を使わなくて良いのならばそれに越した事はないと言わんばかりにへらりへらりと笑い、キスを送りたい気持ちの代わりにふっくらと厚みのある唇に押し当てた指先をちょん、と彼の頬へと押し当てて。頭を撫で回されただけで直接手で触れた訳では無いとは言え、働く男の逞しい手の感触は不思議と伝わってくるような気がして「怖い顔して、ふふ、面倒見が良いのねえビル。ほっとけないんでしょお、仕事も、あたしみたいにそこらへんに転がってる可哀想なアリスも。」と、嫌がらない代わりにほんの少し揶揄いの色を溶かし込んだ声で彼を評価する。結局まともに聞く気が無い己の頭では状況把握は難しかったものの、取り敢えず世話はして貰えるようだと判断すればあとはこちらのもの。彼の仕草から行き先を察し、「まあ、お城だなんて素敵じゃなあい。」と喜びながらするりと相手の腕に両腕を絡めて身を寄せれば「そうねえ、お城でおやつに付き合ってくれたら、少なくともあたしの分の釣り合いは取れちゃうんじゃないかしら。」と視線を上げ彼を見詰めて暗にティータイムを強請り)
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