赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>蜥蜴のビル
…ンー?(一見すると"絡まれた"と表現して差支えの無い荒々しい声掛けにも反応は鈍く、ゆらりと重たげに頭を揺らして其方を振り返る。鋭い指摘と共に向けられた指先が己の手元を示していると分かれば「まあ、」と納得した様子で間の抜けた一声が漏れ、千切れるか千切れないかの危うさを楽しむという悪趣味に晒されていた哀れな花弁から大人しく指を離してやると「なあんだ、あなた素敵な騎士(ナイト)を連れてるじゃなあい。んふ、素敵ねえ。ちょっと借りるわよお。」再び甘ったるく薔薇へ話しかけた後、ゆっくりと相手の方へ向かって歩き始め。風に乗ってふっと感じた煙草の匂い。強面の男性の、それも明らかに好意的ではない様子をもろともせず「ごめんなさいねえ、ちょっと、あんまり綺麗なお花だったから妬けちゃった。」と、一体何がそんなに楽しいのか依然へらへらと浮ついた声でまずは謝罪を。それから互いの顔が確りと視認出来る距離まで近付いたところで足を止めれば、投げ掛けられた質問を受けてお手上げだとでも言いたげに軽く肩を竦めつつ「病院よお、病院。薬貰って帰る所だったんだけど、気が付いたら此処に居たって訳。どうやって来たのかしらねえ、全然思い出せないの困っちゃうわあ。」口先ばかりで少しも困った素振りなど見せず、「あなた知ってる?」と首を傾げて微笑み)
(/お迎えをありがとうございます、宜しくお願いします!此方も、交流の中で相性の不一致等を感じられた場合はどうぞご遠慮無く仰って下さいませ…!)
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