赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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せやで、まっしろけっけ!あー!ちゃうねん。赤の女王んことは好きやもん。リトが気に食わんのはすぐ首撥ねよぉしてくる白の女王の話。ほんましょーもない奴、自分が偉い思ってチョづいてんねんで。はん、何も怖ぁないわ!友達もおらへん寂しー女王気取りの癖してリトのお気に入りやったアリスんこと首撥ねよって(嫌いや、ホンマに嫌いやと嫌悪感をむき出しにする理由は正に前述にある通りらしい。眉間に皺を寄せれば今度は真正面から彼女へと向き合いジ、と見詰めるように顔を覗き込み「えぇか!赤の城は行っても白の城は行ったらあかんで。ラビちゃんとお喋りするんもラビちゃんもリト好きやもん、ラビちゃんまで殺されとぉない」約束してとでも言うようにヘラヘラとした物言いではなく至って真剣な表情と幾分かトーンの落ちた強い声色でそれを続け。折角可愛い顔で笑って見せてくれているのに、その顔が隠されてしまうのがなんだか凄く寂しかったらしい。なあ、と甘えるような強請るような声を投げたと思えばゆるりと両の口角を持ち上げて華奢な彼女の手首を水からの人差し指でちょんと突っつくように触れて「可愛い笑顔隠すのいやや、───見して?」その強請りが断られる可能性などほんの少しも考えていないある種で無邪気さを眼に浮かべつつ、それでいて強要をせずに飽くまで選択肢は彼女に与えつつ大人しく待ち。大好きな店を誰かと一緒にわちゃわちゃ見て回ることがこんなにも楽しかったとは、今度は彼女についてまわりつつ「えぇよぉ。ほんならね、ラビちゃんお菓子買わんでええんちゃう?リト悪戯出来る方がえぇねんけど」最初こそにひにひと笑いながら庵にお菓子の交換を承諾し、そこでピコンと電球でも浮かぶように閃けば横目にチラリと彼女を盗み見て、何の悪気も感じさせないけろりとした雰囲気のままひょいひょいと幾つかの棒付きキャンディを手に取って「これもオススメやで」なんて笑って見せて。)
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