赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>芋虫さん
(そろそろ出不精と言うべきか、然程この国を出歩く事の無い自分が本日こうして遥々尋ねてきたのは目の前に聳え立つ大きな城。初日で絵本のようだと感じたこのクニを象徴する、これまた冗談の様な荘厳な城は赤の城と呼ばれるものらしい。全て世話をしてくれる帽子屋の話だが。その彼女から伝え聞かされたこの時期特有のイベントのため此処に用向きがあったのだ。清々しい秋晴れの空を背景に鎮座する荘厳な城とは対照的に勝手に足を踏み入れていいものか躊躇って二の足を踏みながら、数日前の会話を思い出す。元いた世界と同じ様にハロウィンというイベント事があると聞かされて驚いたのはまだ記憶に新しい。自分が来た頃合にもバレンタインをしていたのだから不思議じゃないのかもしれないが、ともかくお菓子を用意せねばならないのだとか。ならば同居人達に日頃の恩返しをと軽い気持ちでお菓子作りを思い立ったのだが如何せん侘しい男やもめにそんな経験もなく、レシピを求めに図書館へ足を運んだ訳である。しかし入り損ねて数十分、今更誰かに声を掛けて案内を頼むべきだったと悔やんでももう遅い。そもそも仕事のある彼らに頼み事が出来たかと言われれば答えは否であるがと詮無い考え事を城の前でぐるぐると。)
(/絡みにくい文章であれば申し訳ありません…!恐らく愚息は城に入るのに躊躇うだろうと思いますので、迎えに来てやって頂ければと存じます。遅くなってすみません。これにて背後は失礼致します。)
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