赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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───!ありがとおな!頼むわ!毟らんでね、痛いのいやや!(折角現れた助け船、にも拘らず注文の多さで頼めば自由になるまでを大人しく待ち。自分がやんやと格闘した時間とは違い、痛みも無く簡単に自由になるとほっと胸を撫で下ろし先ほどまでの苛立ちも何処へやらにっこにこと満面の笑みでご機嫌に変わり「あー、良かった。こんままやったらどないしよ思ってたんよ。もーな、リトな、五分十分あのままやってん。首が痛ぁていたぁてしんどかったあ」息をする間も無くてすぐに自分の事を語りだし、凝り固まった首元を解す様に頭を右へ左へとコキコキ鳴らして。「リトなあ、これからハンプティんとこのお菓子屋さん行こ思ってん。嬢ちゃんは何処行くとこ?なんそれ辞めてリトと一緒に行かへん?行こて、助けてもろたからお礼せなあかんもん」此処までつらつらと詰まることなく言葉を続けたと思えば漸く助けてくれた彼女へと向き直り、「リトと嬢ちゃん初めましてやんな!せやろ?リト一回会ぅたら忘れへんねん。記憶力えぇんよ!───えーとな、リトはリトルオイスターって言います。かっこえぇやろ」先ほどまでのむしゃくしゃはすっかり身を潜め、ばーんと自信満々に胸を張り自己紹介を。まるで旧知の仲とでも言うように懐っこい雰囲気で「嬢ちゃんは?嬢ちゃんは何て言うん?ちょっとリトに教えてぇや、あ!待ってぇな、リトが当てるわ。ラビットちゃん?ラビットちゃんかラパンちゃんやろ。知らんけど!」両手の人差し指を伸ばして不躾にも彼女に向け、どやあと自信満々に何とも適当な当てずっぽうを見せつけてワクワクとその回答を待って)
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