アリスは憂鬱な夢を視る　/　半無登録、指名制　/　NBL　/

＞鼎

わはは！だろう、そうだろうとも！(衣装を彼女が選んだ時から、選ばれるべき靴はこれだと揺るがずに決めていた。だからこそ考える時間も無く彼女へ運んできたその靴が彼女の可愛らしい顔へ花を咲かせるように彩を与えたことが自分の胸までも灯すようで、ああ嬉しい！実に嬉しいと心が躍る。そんな喜びをまぶたに浮かべるとゆるゆると目元は緩み気取るのではない自然な笑みが表情に浮かび、それでも下心が姿を消さないのは最早流石と言うべきか、自らの枯れた頬を指先でトントンと軽くたたいて「どうせならこっちの方が嬉しいんだが、どうかね」なんて調子づいた軽口を一つ。とは言え、先の行動で大分警戒心を抱かれたと言う自覚も持っているようで件の白兎に伝えられても居心地が悪いとそれ以上の強要は見せず「お嬢さんを初めて見た時から、この靴はお嬢さんによく似合うと思っていた。……きみもそう思ったのなら以心伝心、嬉しいもんだ」彼女の動きを真似るように片方の瞼をぱちりと落とし今度こそ演技をするような大げさな雰囲気でウインクを送り。彼女によく似合う素敵な衣装が決まったと有れば「ヘアメイクは仔鹿に頼むと良い。あれは美容師だがその手の技術は確かだと保証しよう」本イベント開催時のことを思えば城のメイドも出来ない事は無い物の、折角ならばと情報を与える様に力になる情報を付け加え)