赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ライオン
これ、本当に僕?ライオンにそっくりになった!やった、やった!
(帽子屋が鬘ではなく帽子でライオンの頭を飾るとなると見てみたい気もするが鬣が無いライオンはライオンでは無いように思えて唇を歪め。やっぱり親ライオンにはふさふさでいて貰おう。多分夜空の星に願いをかければ縮毛だってライオンに似た髪になるかもしれない、いや絶対になるに違いない。鏡に映る別人は誰?幾らか布が余って妙ちきりんではあるものの着心地が以前着ていた無機質な服と比較するのも変に思われる程別格、無惨な髪は素直に纏まって言われてみたら良い男になったような。一頻り飛び跳ね回った後「ねえ僕もうくさくないだろ?そんなら大丈夫。肩に乗せて早く!」残念ながら洒落た服装よりお気に入りの位置に収まる事が最優先なようで再び強請り始め。「クイーンに会ったらこういうよ、『ユアハイネス。朝ごはんは食べましたか?毎日耳の後ろを洗っていますか?』って。きっとクイーンは僕とは違っていいにおいがするんだよね、女の人はみんなそうだよ」女王陛下への挨拶として不適切な言葉を羅列しているのは身分の違いを気にしていない証拠、何だか優しそうではあるし部屋にある物に悪戯しても許してくれそう。じっとしてはおられず上半身を左右に揺らして)
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