鉢屋三郎 2018-05-27 14:18:53 |
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《眼に映るもの》 五月二十日
朝の挨拶を交して八左ヱ門は委員会活動へ。私は一人暇を持て余していてふと先日御使いの帰り路で見つけた流行りの甘味店に行こうと身支度を始めた。この時期にしては気温も高くて空は申し分ない程晴れ間を見せていた気がする。
いよいよ春から夏へ景色が変わるのかと肌に感じながら歩いていると長い冬から目を覚ました満開の桜が堂々と咲き溢れていた。その出で立ちがあまりに奇麗で現代の通信手段をを屈して八左ヱ門にも私が見ている風景を送り付けてやったら目を輝かせて眺めてくれていたな。「俺も三郎とその景色見に行きてぇ」と言う彼奴といつかこの春を同時に迎え大輪に咲く桜を横で共に感じられる日が来る事を願って。
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