《夢現》 五月十六日 この日は私の体調が頗る悪かった…やる気満々の八左ヱ門に待てを掛けてしまって申し訳ない限りだ、しかも即寝落ち。その薄い記憶の中で無性に八左ヱ門に抱かれたい、…と思ったのだと思う。記憶が定かじゃないんだが、ただほんの少しの記憶の中に燻った感情があったのは確かだと此処に書き留めて置く。