竹谷八左ヱ門 2018-05-24 08:02:53 |
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《この日誌の存在》 五月二十七日
実はこの学級日誌、早々に三郎にバレてしまった。バレたというのは語弊があるな…自分でバラしてしまった。
本当は三郎の誕生日(実は俺らが偶然にもお互い好きあった日が三郎の誕生日だった)で一周年記念とかで、沢山書きためたこれをドーンッと三郎に贈ろうと思ったんだが…仲違いがあって、その後三郎への俺の気持ちを明確にしたくてこの日誌を早くも贈ってしまった。
贈ったからといって、別に書かなくなる訳ではない。これからも三郎との思い出をこまめに書き留めていくつもりだ。
そんなこんなしてると、三郎がまさかの書き込み。三郎に見るなって言われたけどフリとしか考えられなくて、削除依頼したとか言うもんだから慌てて見に来たら。>24に可愛い書き込み発見。削除されてたまるか!ってスクショを駆使する俺。時代錯誤するなって怒られたけど、あそこなんちゃって室町だし、まぁいっか(へらっ)
でも、まだ何か隠してる風な三郎に、かまかけついでに探り入れるように聞くと、見られたくないものはこの日誌にある書き込みじゃなかった。まさかと思って元を辿ってみると…同じタイトル88を使った観察日誌があった。御使い中の俺、ニヤニヤ止まらず周りからきっと変な目で見られてたんじゃねぇかな?三郎はこれを秘密にしたかったのか!可愛いやつめ!って感じで早速見てやろうと思ったが…うん、やめた。きっと三郎も、これを書き始めた時の俺の気持ちなんだろ。沢山綴って、沢山想いを書いて、それから贈り物にしようって気持ち。だから、見つけてしまったけど、敢えて見ない。三郎から贈られるまで、俺は我慢する。「待つのも楽しみの一つ」、三郎と出逢って定番になったその一言。
俺の学級日誌と三郎の観察日誌が並ぶ時がきて、素直に嬉しく思った。
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