助手 2018-05-23 21:25:11 |
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僕は飴は好きじゃない。だからキャラクターの飴もいらない。僕は子供じゃないって言ってるだろ
(不服な顔を浮かべていたところ、こちらに向けられたジョンの瞳は先程とはまるで違う色をしていて口元が緩みそうになる。ハンターの目をしていたと思えば次の瞬間には全てを赦してしまいそうな小悪魔な笑み。その落差にドクンと心臓が鳴った気がした。これを心拍数の乱れと言わずになんと言うのか。ジョンは聴診器をこちらに当てようとしていて急いで気持ちを落ち着かせる。ヒヤリとした金属の感触があったあとしばらく静寂の時が流れた。自分でやれと言っておきながら心音をジョンに聞かれるのはそれこそ心を覗かれるようなものだとうっすら考える。平時なら事を誤魔化すことなど容易いが、恐らく心音は嘘をつけない。聴診器の冷たい金属が離れたあと、今度はジョンの暖かい手が心臓の位置に置かれた。不意の行動にまたドクンと心臓が脈打つ。今度はジョンに心拍数の変化を知られてしまっただろうか。もう次の患者のカルテはこの部屋にこない。当然だ、自分が今日最後の患者になるよう狙った時間に来たのだから。胸に置かれたジョンの手に自分の手を重ねる)
腕の良い君が言うならそうなんだろう。僕の心はここにある。君が居たり居なかったり、連絡をくれたりくれなかったりでいちいち心拍数が乱れて大変だ
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