鈴乱 2018-05-18 20:16:08 |
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やあやあ諸君楽しんでるかい?僕を混ぜずに怪談とは何事だい?…全くだから最近の若者は…(26歳)
じゃあ僕もさせてもらうよ。
3,お知らせさま
「あのね『お知らせさま』っていう心霊遊びがあるの。やらない?」
Aがそう言い出したのは、ある日の放課後のことでした。
教室にはAとBとC(私)の三人だけが残っていました。
「そ、そういうのはやらないほうがいいよ。霊にとりつかれたりするから……」
「もう~っ、Cはおく病なんだから。コックリさんとかじゃないんだよ。お知らせさまはね、恋愛のことを教えてくれる霊だから、大丈夫なんだって!」
「わあ~っ、それ、いいね!Cもやろうよ!A、やり方教えて!」
Bも賛成し、結局、押しきられてしまいました。
Aは慣れた手つきで紙に大きなハートを描くと、その中に「イエス」、「ノー」、そして、アからンまでの五十音を書いていきました。AとBが鉛筆を二人で一緒ににぎり、ハートの真ん中を見つめ呪文を唱えました。
「お知らせさま、お知らせさま、ここへおいでください」
すると、二人のにぎった鉛筆はすべるように移動し、「イエス」で止まりました。
「来たっ!じゃ、言い出したのは私だから、私がDくんのこと質問するね」
Dくんは、Aが憧れている、スイミングスクスールで一緒の男の子でした。
「お知らせさま、教えて下さい。私は将来Dくんと一緒になれるでしょうか?」
Aはちょっと顔を赤くして、そう質問しました。すると、鉛筆がゆっくりと動きだし、まるく円を描いたかと思うと、再び「イエス」で止まりまったのです。
「わあ!『イエス』だって!つまりDくんとカップルになれるってことなのかな……」
その日は、三人で盛り上がりながら私達はしばらく遊んでいました。
翌日のことです。Aが登校してきませんでした。もうすぐ一時間目が始まります。
心配する私達の前に先生がやって来て、皆にこう言いました。
「昨日、Aの乗ったスイミングスクールの送迎バスが事故を起こし、子供達は全員亡くなったそうだ……」
私とBはぞっとして、顔を見合わせました。そのバスには、Aの好きだったDくんも乗っていたそうです。お知らせさまのお告げの「一緒なれる」というのは、このことだったのでしょうか……。
どうだったかな?この話は職場の女の子が持っているマンガの話だよ。
ふぅ…(蝋燭消し)
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