受付 2018-05-18 19:58:36 |
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>>怨嗟。
んーん、大丈夫。
(火照った顔を冷ますように手でぱたぱたと仰ぎながら短くそう返して。そっと顔を上げては先程までの彼の姿が無く、不思議そうに緩く首を傾げながら辺りを見渡して。そこで半透明の姿が視界にぼんやりと移っては、怖がらせないようにと距離を保ったまま見詰めて。さて、どうしたものか。無理矢理引きずり出しても彼の性格上、唯唯恐怖を煽るだけになってしまうだろうか。かと言ってこのまま無言のままで居ても困ると想いを巡らせていては、か細く告げられた言葉に耳を傾け。怖がらせないように、極力優しい声色で、)
___そんな事ないよ、僕も怨嗟と話したかったからさ。今日は善い夜だから、ふらりと現れたのかい?
>>ベルメリオ。
___やりたいことはやらなきゃね。
(振り向き彼に伝えようとするも、その姿はもう何処に無くて。日差しを遮るように手で軽く眼を隠しながら、何処に行ったのだろうかとキョロキョロ見渡し。眼に飛び込んできたのは大きな木。こんな大きな木がこんな所にあったのかと物珍しそうに上から下に目線を下げ。そうすれば根元で蹲る彼を見付け、その様子からすれば彼が日差しに弱いことが伝わってくる。気分転換にと思っていたことが逆効果だったのでは、と眉尻下げ“……中の方が善かった?”と問い掛けながら歩み寄ろうとして。先程から彼の傷を抉るようなことしかしてないな、なんて内心で想いながら。)
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