どこかの低血圧 2018-05-05 20:57:50 |
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(とある有名雑誌で組まれる特集用の撮影に、日常に関する小噺や新曲のアピールポイントを盛り込んだロングインタビュー。就寝前に目を通しておいた本日の予定欄には、ひと目で己のものだと分かる大きな字でそんな内容が書かれていた。デビュー当時には考えられなかった夢のような仕事、加えて己の得意とするトークが含まれる内容とあってか、マネージャーから話を聞いた際に殆ど相談もせず二つ返事で引き受けたことが記憶に新しい。昨日だって弾む気持ちが体にも影響したのかいつも以上にいい動きができたし、リリースしたばかりのアルバムも飽きるほど聴いた。準備は心身ともに万端、あとは意気揚々と現場に臨むのみ__と、普通であれば順風満帆な芸能人の日常、何の変哲もないある日のひとコマに見えるのだが。)
……ゔ、
(今朝も健気に鳴り響く目覚ましを殴りつけるように叩き止めては、顔を覗かせようとする頭の痛みを夢の続きへ引き摺り込む。どうしようもない朝の訪れを告げる日の光から逃れるよう掛け布団を頭まで被ると、意識こそ覚めないものの反発するような唸り声が出た。どうにも厄介な此奴は分かってはいたものの気持ちだけではどうにもならない問題らしい。ああ駄目だ、起きなければ、普通であれば慌てて回転を始める脳味噌も、その仕事をすっかりと放棄しているようで。)
はいよ、お待たせ。相方見つかったのが嬉しくてさ、早速世話焼いてもらうような場面にしちまったけど…繋げづらかったら言ってくれよ、いくらでも直してくるからな。( うーん、 )ああ、それと。これより長くても短くても気にしないからさ、描写数は千里くんのやりやすいように。
質問についても了解。特に問題無いようだったらこっちは蹴ってもらっていいし、好きなようにしてくれや。( 目々細め )
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