どこかの低血圧 2018-05-05 20:57:50 |
通報 |
そういや、マネージャーさんが迎えに来るって話だよな。あとどれくらいだったかね、
(返答を耳にすれば、眼下に向けていた両の目を起こしまじまじと彼の顔を凝視する。このよくできた相棒は何かにつけてさり気なく感謝の言葉を返してくれるのだが、その丁寧な性格にはコンビを組んでそれなりの年月が経った今でも度々感心してしまう。__なんてことをぼんやりと思い浮かべていた最中、続けられた声に意識を食卓へと戻しては彼に続いて「いただきます」と両手を併せ。真っ先に手を伸ばしたスープを一口啜ると、弱った身体を包み込むような優しい味に思わず顔を綻ばせる。美味い、微かに呟いた賛辞は聴こえていただろうか。ゆっくりと、けれども着実に皿の上を空にしていけば、ふと思い出したように上記を問い掛けて。)
トピック検索 |