かなえ 2018-04-29 00:18:10 |
通報 |
おじょ....、いたぁ!( 幾ら屋敷の中を探しても気配すらないその影を、呼称を呼び続ける。何故こうにも姿を見せないのかは粗方理解はしているが、此れも当主たる彼女の仕事故に仕方ないのだ。自身だって彼女にこんな事をして欲しくは無いし、元よりさせたくもない。自身が出来るのであれば引き受けたいが、そんな事は許されるわけも無い。だからこそ、なるべく彼女の害になるものは一番傍で片付けている。/ いつ逃げ出してもおかしく無い日々ばかりの此処から逃げ出したのかと心配になる。が、そんな心配を無碍にするように中庭の方から、然も高い場所から聞こえる自身を呼ぶ声に反射的に振り返る。木の上に座りながら何やら楽しそうに笑っている彼女を発見すれば靴下のまま近寄り、) 何やってんですか!危ないから早く降りて下さい!( と、怒りながらも慌てた様子で訴えかけて。
トピック検索 |