桜 2018-04-27 07:32:15 |
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(>7 続き)
____閻魔庁の職務に着き、亡者を裁くうちに、その内情は様々で複雑であると知った。
そして数十、数百年と年が過ぎ、その刑種・罰種が現代に合わなくなった頃、現世に行き現世の様子を見る事にした。
「エンマが行くのであれば、私も……。」
「きみが来たらここが回らなくならない?」
「私などいなくてもどうにでもなりますよ、」
溜め息でも吐くかのように吐き捨てるその後ろで、別の職員がわなわなと震え青褪めた顔をしていた。
「お二人とも行かれるのですか!?お一人ずつになさっては?私達だけでは____!!」
「このエンマの暴走を止められるのは私だけですからね。では、後の事はよろしくお願いします。」
有無を言わさずに頭を下げると、義兄は思い立ったが吉日、と、その日のうちに義兄と現世へ赴いた____。
(続く)
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