Dream 2018-04-22 17:28:49 |
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英語の件、承知いたしました。
リドルの入学が1938年9月なので、1941年9月に4年生に進級したことになりますね。同年12月の真珠湾攻撃に伴い45年まで太平洋戦争が勃発するので、小夜ちゃんは慌ただしい時期かもしれません。ですので時期は41年11月頃としたいのですが、どうでしょうか。
一応季節の描写を含まないようにして絡み文を書きましたが、不備等ありましたらご指摘くださいませ。
初回なので長めになってしまいましたが、ばらつきがあるとはいえ普段はもっと短めかと思います。ロルの相性に問題がなければよろしくお願いいたします。
( 一つ下の学年に、サヨ・シノノメという名前の女子生徒がいることは以前から知っていた。何でもアジアから来たそうで、大変見事な容貌をしているという。麗人特有の近寄り難い雰囲気を纏ってはいるものの、話してみると案外穏やかな人物らしい。彼女が何か事件を起こしたという話は聞いたことがないが、どこで彼女を見ただとか、初めて彼女と話しただとか、そういうくだらない噂は時たまに耳に入ってきた。それが、彼女について己が知っていることのすべてである。まだ、会ったことはない。
右肩にかけたトートバッグに視線をやる。たまたま行き会った教授から、とある生徒の忘れ物を届けてくれないかと頼まれ受け取ったものだった。サヨ・シノノメの私物である。己はスリザリン寮であったが、彼女は確かレイブンクロー寮であったはずだ。他寮であることが教授の頼みを断る理由になりえないのは勿論だが、噂のアジア人を見る良い機会だと思ったのも確かである。単純な好奇心だった。知らないことは、できるだけ少ない方が得だから。
通りすがりに挨拶されるたび律儀に微笑み返しては、一先ず図書室へと足を運んだ。勤勉なレイブンクロー生のことだからとあたりをつけたが、そこにいなければ大広間にでもいるだろう。何にせよ今は放課後なのだし、次の授業へと焦る必要はない。
夕食の時間にはまだ早いからか、目的の図書室はそこそこ人で溢れている。ぐるりと探し回って、アジア人らしきレイブンクローの女子生徒を見つけるとゆったりとした足取りで近付いた。
距離が縮まる程華奢な印象を受ける。美しい黒髪が照明を反射して煌き、動くたび様子が変わるのでありふれた色だがつまらないとは思わなかった。ローブから伸びた手は白く、小枝を集めて作ったかのように頼りない。十分な距離で立ち止まると、その線の細さが一層際立って映った。抱き締めたら折れそうというよりも、触れたら即座に崩れそうですらある。少女のままの体つきだった。 )
――ミス・シノノメ?
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