半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
通報 |
――ああ。だい、じょうぶ、だ。血が出ているわけでもない。( 触れられた箇所に鈍痛を感じ、軽く衣服を捲ってみれば蹴られた部分は青痣になっており。だが致命傷でもない為ふるふると首を振り )
ん、( 部屋の外に誰かの気配が無いか確認してから徐に相手ににじり寄ってぎゅ、と抱き着き )
(“ お戯れは弟達の目の届かぬところで、頼みますよ。山姥切殿と…近侍殿。 ” 短刀の背後から現れた粟田口の長兄。弟の目を手で隠しながらにこり微笑み )……すまん。( 相手の背後に隠れつつ顔赤らめ )
――…はあ。切国は悪くないのに…何であんな事を…。( ぶつぶつ。庭に咲いていた秋桜に話し掛けて )
( 甘えたな子猫の様に擦り寄って来る相手を些か意外そうに見詰め、受け止めて。近侍としての顔も、戦場で戦う顔付きも何方かと言えば男前な印象を持っていた己からしてみれば今のような彼はとても新鮮で、それが自身の前でだけ見せてくれる顔だと思うと内心嬉しさに気持ちが緩んで。軽く抱き締めながら頭を優しく撫でて甘やかし )…あんた、そんなに甘えん坊だったのか。
トピック検索 |