半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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そうだ、裏表のない人間なんて居ない。偽善の皮を被った主などそれ以上忠義を尽くす必要はない。斬ってしまえ。( 貴方の手に優しく触れ、腰元の刀の柄を握らせて。その瞳は紅く染まり )――共に堕ちよう。分霊。
そう、か?何処か寂しそうにも見えたが。
…主は裏切れないと言っただろ。どうしてもと言うのなら、俺を斬り伏せて無理にでも連れ出してみろ。お前に其処までの覚悟があるのならな。( 何の感情も映さない硝子玉の瞳で、掴まれた腕、相手の表情へと順に視線を滑らせ紡ぐ言葉は彼の優しさを試すもの。其処に期待など無く、これほど冷たくすれば彼も諦めるだろうとの考えから告げたもので、相手の手を振り払うように軽く振って )…離してくれ、早く行かないと痺れを切らた主が此処へ来る。
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