半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
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――こんな情けない姿、あんたには見せられない。( ずぴ、無理矢理涙を押し込め、顔を伏せながら相手の肩を押し遣り離れようと )
意地っ張りめ。( 相手の酒を注ぎ足し、此方はちびりちびりと焦れったい程にゆっくり酒を飲み干し )
ほう、言ったな。ならばにゃあと鳴いてみろ。( 首裏を撫で、顎くい )
……何なんだ。全く…。( ぷく )
( 押された拍子に後方へよろめき、一瞬何が起こったのか分からず時が止まったような錯覚。相手を怒らせるような事をした覚えもなく、突然のことに頭は混乱するばかりで。ただ一つ分かる事は、強い拒絶を秘めたあの瞳が己に何らかの原因があることを示しており、暫く彼が去って行った方を振り返り見ながら途方にくれるばかり。だが、今宵の夕餉は帰還した己をもてなす為に開かれる宴であることを知り、皆の期待に応えるべく渋々広間に戻り、宴に加わって )
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