案内人 2018-04-10 23:55:42 |
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ふふ、誉められるのは嫌いじゃないんだ、ありがとう。ふぅん…こんな仕掛けだったんだ
(自分の思った展開とは違ったが、とりあえず1つ驚異は退けることができた。礼を言いながら笑顔を浮かべるも内心ラッパ達を遠ざけることができて胸を撫で下ろす。ざわざわと動く木々を見てこの森のからくりも少しは理解できた。それをおかしいと思わなくなってきた自分には少々の危機感を覚えたが…だが気を抜くことはできない。チシャ猫の一言に森達は従ったのだ。ここは間違いなくチシャ猫のテリトリー、手のひらの上と言ったところ、下手なことを言えば簡単に喰われてしまう。ラッパ達とチシャ猫は味方ではないようだが、自分にとってもチシャ猫は味方とは言い難い。まだ危機は去っていないのだ)
わっ?!あ、はは…そうだね、こんなのはどう?……っ!!
(一瞬のうちに詰められる距離、そしてご馳走を目の前にした様子の鼻と歯。そろそろこちらから何も出さないのも限界か。逃げるという選択肢はなく、差し出せるものは自分以外もうない。少々自分の身を削らなければならないようだ。翔は地面に目線を落とし角が尖った小石を見つける。それを拾い上げると左手の親指に強く押しあて深呼吸してから石を引き抜いた。鈍い痛みと共に赤い線が親指の腹に走る。小石の上に指を持ってくるとそこから血が滴り落ちてじわじわと石を赤に染めていった)
僕が差し出すのはアリスの一部…この血だよ。肉はちょっとあげられないけどこれでも美味しそうだと思わない?僕の血と懐中時計…交換しようよ
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