案内人 2018-04-10 23:55:42 |
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▼ひろう
(十分過ぎるほどの時間階段を昇っていたが一向に出口らしきものは見えない。戻った方が良さそうだと踵を返してみるが、背後には後退を許さない壁が現れていた。そこでとうとう翔は自分は現実とは違うどこかに来てしまったことを受け入れる。薄々感づいてはいたが、それを認めてしまうと家へ帰れない気がしていた。だがこれはもう、この不可思議な状況に挑む覚悟を決めなければならないだろう)
…えっ!待っ……ん?
(不安に襲われる心にふと響き渡る誰かの声。勢いよく顔をあげるが、その姿を確認できたのは一瞬。明らかに人間ではないが言葉を話せるのなら何か情報が得られるかもしれない。早速誰かを追おうとするが、足元になにか落ちていることに気がついて。それを拾ったのは興味本意以外の何物でもないが、気になったものは手を出したくなる性分なのだ)
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