王馬小吉 2018-04-03 19:03:43 |
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魔界…なるほど、つまり君は少し特殊な事情を持っているらしいな 俺のいた場所では百年前の大厄災で王都が壊滅し、政治や治安組織がまともに機能していない。それで村や町以外の場所は基本あちこちで魔物がテリトリーや集落を作ってたむろしている、奴らは人間を見つけると優先的に集団で襲い掛かり、略奪や暴力の限りを尽くす…それだけじゃなく、過去の厄災で"厄災ガノン"に機能を奪われた元王国軍の古代兵器"ガーディアン"が徘徊している…頑丈な装甲と機動力と高い攻撃力を併せ持ち、奴らの放つビームをまともに喰らえばよほど丈夫な防具でも装備していない限り、ひとたまりもなく焼き殺されてしまうだろう。ひとたび外に出れば、自分の身は自分で守らなければ生き残れない、そんなところだ
あぁ、遠慮はいらない。さて、俺もそろそろ食べるか…頂きます。…うむ、自画自賛ではないが…旨くできた、鶏のだしが良く効いて、バターの風味が心地よく感じるな
(どうやら彼女は魔界と呼ばれる場所の出身らしい…なるほどつまりはそういう事か 彼女もまた、特殊な事情を抱えた身であるらしい。俺の世界ハイラルは百年前、厄災ガノンの復活によって起こった大厄災で王都が壊滅し、政治機能と治安維持組織が機能しておらず、各地の町や村などの大厄災の被害から逃れた人間の集落とハイリア人以外の四つの種族が統治する土地が点在している状態…"あの忌まわしい出来事”は記憶を取り戻した今、鮮明に覚えている。あの戦いでミファー、リーバル、ダルケル、ウルボザ…国王、王都の民…そう、国王や英傑を始めとした多くの罪のない者達が命を落とした。…その元凶である厄災を百年越しに討ち果たした今、彼らの魂は救われただろうか?そんな思いを抱きながら、ハイラルの現状を簡素にだが語り 少女が料理に手を付けかけているのと同時に自分もまた、料理に手を付け始める…うん、今日もいい出来だ)
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