大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
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…俺だって…兄弟に心配をかけてばかりだ。この容姿な上に指差され揶揄われるのが嫌だった。
(両親は物心ついて間もない頃に交通事故で他界。それからし親族である山伏、堀川に引き取られ記憶のある二人から”兄弟”と嬉しそうな表情で言われようとも此方は記憶がないままそれを悟りその二振りからは寂し気な表情は今でも脳に焼き付いて離れずにいて。小学生に上がると同時にある男の子が自身の容姿を指摘されてから今に至りそれまでずっと高校まで孤独。やっと大学生になってから友人も少しずつ増え恋人もできこんな幸せなことがあるだろうか。「…だが、今は違う。俺が今度は…あんたを一人にさせない。傍に居る。」と恥ずかし気に小さく笑って)
ああ…、約束だ。
(刀剣男士であった頃にはこの手を伸ばすよりも前に彼が折れ、転生してからもいい事ばかりでは無かったがこうしてまた彼とめぐり逢えたのは奇跡なのだろう。一人にはさせないという言葉に満足げに微笑んでは「俺もあんたのそばにいる」と返して)
…ありがとう。
(その言葉に此方も満足そうに笑みを浮かべ記憶が無いまま転生をしてからというもの大学にて彼と過ごして記憶を取り戻し色んな思い出を作ることがどれだけ楽しみなのだろう。と微笑を浮かべて)
(ふと壁に掛けられた時計が視界に入ると既に深夜となっており、夏休みとはいえ昼夜逆転などになればきついことに変わりはないだろうと思うと「長話に付き合わせて悪かった、あんたはもう寝ろ」と頬に口付けして)
いや…そんなことはいいんだ。あんたはどうするんだ?
(擽ったげに身を捩ると声を小さく漏らしあいてはどうするのだろうと首を傾げ問いかけ。なんなら自身のベッドで寝ていいぞ、と付け加えて)
(このまま家に戻ってもいいが、なんだか今日はまだ彼のそばにいたいようでそっと彼の手を握ると目を伏せつつ「…あんたがいいなら一緒に寝る」と返し)
(その言葉で段々と表情を明るくさせ不意に額へ口づけを落とし何度も何度も頷き。そうと決まればソファーから立ち上がり寝室へと向かっていき二人同時にごろり寝転び)
(まるでおもちゃでも貰った子供のように嬉しそうな表情浮かべて頷く彼にこちらも思わずつられるように笑みを浮かべて。寝室に行きベッドに横になればやはり少しばかり窮屈ではあるがそんなものも気にはせずに彼に腕枕をしてやると「まるで子供だな」と先程の喜び方を思い出してはそう言ってクスクスと笑い)
…っ、う…うるさい。
(嬉しさのあまり子供の様な喜び方を指摘されては思わず顔を赤らめもぞもぞと彼の方へ近寄り胸板へと顔を寄せ悶絶。すん、と僅かに彼の匂いを感じつつ暫くしては目蓋も重たくそのまま意識を手離し)
(しばらく言葉を交わしていたものの返事がこなくなったと思えばいつの間にか自身の胸元に顔を埋めるようにして眠っていて。クスリと小さく笑うと彼の髪に軽く口付けをして自身も眠ろうと目を閉じ)
(次の朝――今日から夏休みということもあり慌てふためく必要もなくゆるり瞼を開け一足早く目を覚ますと其方へ顔を向けてみれば、ぐっすり眠る彼の寝顔とご対面。じぃと彼の顔を秘かに見つつ少し幼さの残る顔つきを堪能してから起こさぬよう唇へちゅ、と口づけてからゆっくりベッドから降り。リビングを通り玄関までやってくると、水槽の金魚に餌をやりそういえば下のポストに何か入っているかもしれないと一度玄関を出ていき)
(もぞりと身体を動かすとふと彼が居ないことに気付き目を覚まして。まだ目が覚めきっていないのかしばらくぼんやりとしていたもののゆっくりと身体を起こし欠伸を漏らしながら伸びをして。リビングにでもいるのだろうかとベッドから降りて綺麗に整えてから寝室を出るとそこにも彼の姿はなく「…国広?」と彼の名を呼び)
(ガチャ、と扉を開け数枚の手紙を手に持ち家へ入ってリビングへと向かうとまだ寝ているだろうと思っていた彼が既に起きていたようで。何やら心配そうな表情で何かを探しているのだろうか。首を緩めつつ「廣光?」と名を呼びどうしたのかと問いかけ)
あっ、いや…何でもない。
(きょろきょろと探していると扉の開く音がしてリビングへと入ってきた彼の姿をみてほっとしたような表情浮かべ。まるで迷子になった子供だなと内心で自虐しつつもどうかしたのかと首を傾げられると首を振り「おはよう」と挨拶して)
おはよう。
(探し物ではなくもしかしたら自身を探していたのかもしれない。安堵したような表情を浮かべる彼に心配をかけてしまったことを謝罪しつつ彼に近づき「…廣光、腹が減った。」なんて久々に彼の手料理が食べたくなりおねだりをしてみて)
分かった、少し待ってろ。
(気にするな、と返しつつ彼から朝食が食べたいとおねだりされると断るわけもなくこくりと頷き。久々に和食でもいいかもしれないと思うと冷蔵庫から食材を取り出し味噌汁などを作っていて)
(ふわり味噌の香りが漂い始めるといよいよお腹の虫も我慢ならず小さくなってしまい。何か手伝えることはないだろうかと台所へと向かい彼の横へ立ち「俺にできることないか?」と多少のことなら手伝えるだろうと思いそう問い)
そうだな…それならご飯を入れてくれないか。こっちはもう終わる。
(味噌汁を作っているあいだにおかずも1品作っているといつの間にか隣に立っていた彼が手伝いたいと言ってきたので彼に出来ることを頼んで。彼がご飯を入れている間に味噌汁とおかずを取り分けてそれをテーブルへと運んで)
分かった。
(一つ仕事を言われては食器棚からお椀を二つ取り出し出来立てほやほやの白ご飯。湯気がたったご飯を軽く混ぜてから適度にお椀へご飯を入れていき。それを入れ終え二つ手に持ちテーブルへと運んでいくと今日の朝飯は和風。なんとも美味しそうな朝飯に秘かに目を輝かせて)
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