ムカデ 2018-03-12 10:42:14 |
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(風に弄ばれる肩口に触れる藍白の髪を指で掬う。それはすぐに風にさらわれ、手から離れる。自然とそれを目で追えば、見慣れた紅色が視界に入る。雛鳥か金魚のフンかそんな錯覚を覚えながら、ヒラリと手を振り。顔に花を咲かせる彼女に、思わず口元が緩む。いつもなら、いやあいつに会う前はこんなことなかったのに、随分と毒されたものだ。あいつの毒に侵されているのだろうか、そうでももう悪い気はしない。父のことも、争いのこともどうでもよくなる。だが、それではいけないのは知っている。二人きりになった今、いつかは決着をつけなければいけない、どちらかが死ななければならない。無情な現実は、目を背けている限り変わらない。手に握られた無骨な短剣を覚悟を決めると共に強く握りしめる。もう何も後悔はない、隠していたそれを彼女の目に晒せばそのまま
己の胸へと突き立て。)
ハァ…あの人どいつもこいつも殺したくなる癖やめてほしい(血塗れになったチャイナ服風の上着を肩にかけ/溜息)ただでさえ、あいつ涙脆いのに…って今のは聞かなかったことにしてくれ(ハッと我に帰り、恥ずかしげに)私の情報とやらは載せたくないのだが(渋々紙を置き)って、あいつ!(どこからか声が響き、慌ててそちらへ駈け出して)
C情報 ヒル 肩口まで伸びた緩やかな癖のある髪。色は藍白。瞳は透き通る青色とどことなく冷たい雰囲気を持つ。中華風の服を好み、特に気に入っていた上着は死後唯一無二の友人である×が所有する。
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