ムカデ 2018-03-12 10:42:14 |
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何か胡散臭い物語のような口調だったな(何処からか現れ/一つ溜息、遠い目)ムカデに代わってもらいたいが、それどころじゃなさそうだ(幾つもの影に追われる赤髪の女性を見て苦笑)あぁ、見事な新月だ。あの方のような…(コホンッ)さてさて、私は鞘へと戻ろうか。また(背中が見えたかと思うと直ぐ様姿が消え)
こりゃあ、綺麗なネェチャン!俺の相手っと……おぉおぉコワイコワイ。
(世間では老後を謳歌しろと有り難いようなそうではないような言葉を囁かれる歳になり、世間に従うまま旅に出た。違うそうじゃないと慌てて引き止めに来た友人と別れ、どれぐらい経っただろうか。たまたま立ち寄った大きな街は、年若い旅人、豪快な同世代であろう商人、陽気な酒場のオバちゃん、それにとびきり綺麗なお姉さんが様々な色彩を身に纏いどんちゃん騒ぎ。年甲斐もなくまだまだ現役である己は何人か閨に誘い、面白可笑しいこの街を楽しんでいた。偶々迷い込んでしまった路地裏には、似つかわしい真白の衣を身に纏った小さな背中が目に入る。おやと違和感を抱きつつもいつもの調子で不埒な誘い文句を一つ。いいかけたところで飛んできたのは、承諾や怒号ではなく鋭い拳。若い頃の経験のおかげか、なんとか避けることは出来たが思わず体がよろけ。キッと睨みつけられるがその顔は歪むことがない美しさ。神々しいと感じ、恐怖よりもこんな美人に出会えたことの嬉しさがこみ上げる。あぁ、生きててよかったな。態とらしく恐怖の言葉を上げながらも、ニヤリと笑うその顔はさぞ彼女を刺激するのだろうか。愚直までのストレートさで、懲りずに彼女への誘い文句をまた一つ。「その衣、宿屋で汚す真似はお嫌いかい?」
ハァ、もうあの面子との鬼ごっこは勘弁したいかな(息も絶え絶え/髪クシャリ)あ、あのジジイ新人の癖に出しゃばってんねぇ、次のターゲットはアイツかな?(クスクス)あぁ、彼女からこれ置いて行くように言われてた(ふと思い出し/小さな紙切れをポケットから取り出し)えーっと、C情報。アダ名ジジイ。灰髪、金目。変態ジジイ、化物行動力。猪。酷い言われよう(ケラケラと笑い出し。一息つくと紙を置き、手を振り。)お邪魔した
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