お好みのフレーバーは何？　/　非募集

その通り！捕まえたら食っちまうから食われないように頑張って逃げろよ。(おどける様な言葉は己がライオンであるからこその発言で、己の性分の為だろうか、普段幼いアリスとじゃれあう事が多ければそんな彼女の言葉にも反射的につい子供をあやすような雰囲気で"がお"と牙を覗かせてみて。オススメとして提案をしてみたその茶葉が彼女の事線に触れたと分かれば、お星さまが金平糖を示している事は明確で。茶葉の入る瓶を軽く揺らしてはカラコロと音を立てる金平糖を一瞥し、選ばれた紅茶に笑みを浮かべ。続く様な煽り文句さえも口角を持ち上げて笑みを作り、ばーんと胸を張って見せれば雰囲気だけでも自信が有る事が伺えて。「任せとけ、お前さんが飲んだ事無いような紅茶を飲ませてやるぜ」と自信満々の大口を恥ずかしげも無く叩いて見せつつ、喋りながらも手は確りと準備に動き。その実、紅茶を淹れるのが上手いのは帽子屋邸に住まう面々であり、己はその方面に長けている訳じゃ無い。それでもご機嫌に紅茶を淹れたティーカップを用意し、共に添えるのは星の形をしたクッキー生地にクリームチーズと蜂蜜が乗せられたタルトクッキーで、紅茶が己にとっての得意分野じゃないからこそ組み合わせで勝負に出たのだろう、先ほど星の形に声を上げた反応を踏まえた選択で「金平糖の甘さが有る筈だけど、まだ甘い方が好きだったら自分の好きなようにアレンジしてくれ」とソーサーにカップとお茶菓子を添えたそれを彼女の前へ差し出して)