赤の女王 2018-03-10 15:26:43 |
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>ネイサン
馬鹿めが、誰でも良いが罷り通るほど世は蜜の甘さなど持ってはおらん。一枚二枚の文句を綴る口ならば今すぐにでも針と糸で縫い付けてくれようぞ、(腕を掴まれてしまえば前には進めぬ。動きを止められたまま足はその先もう一歩を動けずに正面にて向かい合いながら腹が立つほどの傲慢で自信に満ちた顔つきにて正面の彼を見つめ。「アリスとは、誰が選ぶのではない。相応しいと認められた者だけが此処への片道切符を渡される。不運に嘆いて泣き喚いても手遅れだ、諦める他ないな。」くっくっく、嘲笑に肩を浅く上下させにやにやと下卑た笑みを蓄えては必要性を問うその疑問に対して相応しいとは言い難いそんな返事を与え。「愛い愛い、右も左も知らぬ雛鳥よ。この俺、公爵夫人に拾われたからにゃあ砂を舐める地の獄よりマシな暮らしを与えてやろう。賽の河原で石ころを積み上げる生涯よりかはうんとマシよ」必要以上の不安に動転するアリスは多数見て来た。然し、目の前の彼とは不幸も不運も不安さえもを一旦受け止めると言った器量の持ち主らしい。___気に入った。きゃんきゃん泣き喚く犬畜生とは好きじゃあない。黙する美、不安を堪えるその姿こそ愛しく愛す価値が有るのだ。広げた扇子を口元に添えては掴まれていないもう片方の腕をするりと伸ばし、そうして結ばれる彼の髪型を崩してしまわぬようにそっと一撫で「可愛い我がアリス、此処が桃源郷か地獄かはお前次第。喘ぎ狂いて姥貝て見せろよ」其の儘髪に触れていた手は伝う様に頬に移動し、「今からお前をこの国で過ごす上で唯一の安らぎの場へ連れて行こう、その場所だけはお前"だけ"の物。俺たちは勿論、他のアリスとて介入できぬ、お前の部屋だ。」手を掴まれていることを良い事に、その腕を引いて庭園を進み始めて。)
>リディア
(聞いていた特徴から照らし合わせたのは間違いでは無かったらしい。彼女の反応を見る事で安心にて肩をほっと小さく揺らし、そうして自身に頼まれているお願い事にも納得がいった。何よりも"手作り"のクッキーと言うのを目の前にぶら下げられてしまっては断ることなんてできる筈も無いのだから。返事の代わりに頭を一度縦に揺らして見せると「なら、美味しいクッキーを楽しみにしても良い?市販のお菓子ばっかり食べてるからさ、"手作り"のお菓子って嬉しいな。」ふふ、と口角を持ち上げては笑みを零し、今一度真剣な顔つきにて彼女と向かい合い、改めてその姿を見つめ直す。一見だけならば花のように愛らしく、赤い彼じゃなくとも愛でたくなる気持ちが理解できる。そんな彼女に似合う仮装とは___。「因みに、何かこれがやりたい。って言うリクエストとかってある?。もしも無いなら___とことん着飾ってドールみたいにするのも有りかな。後は、__吸血鬼なんてのも似合うと思うよ」口角を吊り上げて提案を行ったのは、双子に猫の三人がまさに吸血鬼の仮装を行って道行く住人やらアリスやらを惑わして、家を吸血鬼ハウスに変えるのだと言っていたのを思い出したからで。共に暮らしているならば、彼女も吸血鬼ハウスの一人だろうし、嫌然し、囚われてしまったと言う意味合いで固めるならばドールだってよく似合う。ううむ、真剣な様子で考えあぐねては「取り合えず、衣装を見て見ないことには決まらないよね。こっちにおいで、作ったけど使わなかったのが有るからさ、気に入るのが有ったらそれでも良いし」自らの好みを押し付けてはいけない、何よりも彼女が楽しめなければ!なんて今更ながらに思い直しては、自身の作業部屋へ彼女を案内して。そこのラックの一つには普段着とは言い難い仮装に使える物がいくつも並んでいて)
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