匿名さん 2018-03-09 02:12:00 |
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(毛並みを逆だてる涼しい風は仄かに甘い香りを乗せて鼻腔を擽り、暖かい日が差し込む木陰で居眠りをしていた生物は瞳を薄っすらと開いて丸まった身体から重々しく首を起こし森林の深部へと視線を向け。上空には漆黒の鳥達が慌ただしく飛び立ち円を書くようにぐるりぐるりと飛び回り、虫達は羽音をより一層奏でて風を起こし普段とは違う”何か”に恐れ慄いていて。何か良からぬ予兆が寝起きの脳裏にちらつけば不意に寄り掛かっていた岩に爪を引っ掛け2m以上ある巨大な身体をゆっくりと起こし鷹の前足でその身を支え。同時に森林の方から甲高い悲鳴が響き己の鼓膜を震わせれば脳裏にちらついていた違和感は明確なものへと変わりこれまで抱く事が無かった警戒心というものが久しく訪れ、地響きのような低い唸り声を上げ。弾けるように四本足で森林に向かい次第に濃く鼻腔を刺激する匂いを辿って深部へ、鬱蒼と生い茂る木々の隙間から姿を見せたのは悲鳴を上げる小さな生き物とそれに襲いかかる2,3mは軽くある猛獣の姿で。速度は変えずに猛獣の首元に喰らい付く勢いで小さな生き物の頭上を越えて飛び掛かれば鈍い音を立て猛獣は地面へと倒れ込み子犬のような声を上げて。咥えた口元から漏れる息を吐き出しながら動かなくなった猛獣を見つめればやがて口を離し血液が付着した唇を舐めてゆっくりと小さな生き物へと振り返りながら瞳孔を縦に細めて)_____……。
(/誠に勝手ながらシネスティアに到着したばかりの娘様が猛獣に襲われる所に現れる場面にしてしまいました…!やりずらかったら申し訳ないです…!質問は無いようなので問題がありましたらまた声を掛けて下さい、改めまして宜しくお願い致します!)
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