Me 2018-03-07 02:04:58 |
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( ―――― 空が。空が、蒼い。青天の二文字がお世辞にも似合うと言えない蒼さだ。灰の雲が好き勝手に蔓延り、その狭間に見える太陽は直ぐに顔を隠されてしまう。曇りとも晴れとも似付かわしくない天気。最後に見る天井がそれだなんてあんまりにも程があるんじゃないか、と憤ってみたところで、口から漏れるのは声とは形容出来そうに無い単なる空気のみ。舌の根っこを取り巻く鉄の味は中々外に出ていかないというのに。かふっ、空気の抜ける音がして。三日月よりも細く顰められていた両目が途端に満月となる。さっきから目の位置は合っていたのに、かち合ったのがこれでやっととは何とちぐはぐなことだろう。何度も何度も聞いたその声が、何度も何度も聞いた名前を呼んでいる。君に呼ばれる名前が特別の色を帯び始めたのはいつだったっけ。それを、いつ君に教えたっけ。一切合切を教え合った仲だと自負していたのに、まさか死の間際にして言っていないことを思い出すなんて自称にも程があったみたいだ。空気を吐き出すだけの役立たずの喉が未だ活きていたなら、これも全部君に教えて笑い話にしてしまうのにな。もう、泣く君の姿さえ朧気で。四肢の感覚が無くなり、声が消え、目さえ失った今。最期まで愛おしい人の声が聞こえるのは、置き去りにする者の唯一の特権かもしれない。何百回と聞いた御免を拾いながら、ゆっくりと霞の中に意識を手放していく。未練たっぷりに此の世と御別れ。 地獄の案内も君の声ならば喜んで落ちて行くのに、なあ )
「 一宮悠は想い人の腕の中で、全てをゆるして横たわっています。辺りには何かの肉片が散乱し、恋人が見つめています。嬉しそうだね。おつかれさま。 」 ― 某サイト様より拝借。
( 久し振りに心情練習 . 基本的に長ロル綴るだけの場所です . 長ロル書きたくなったら何時でも此処を使っていいよ . 誰にも邪魔されない世界に浸ろうね . 壁打ち推奨 、 でもお相手さんが気に入ったなら会話もどうぞ . 移動は自由に . 自由な世界 . )
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