朧 2018-03-04 19:20:10 |
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そんな…お礼を求めての事じゃ無いんですよ。
(穏やかに紡がれる言葉を耳にすれば、少しの間驚いたような表情を浮かべた後に申し訳無さそうなものへと変わり。それでも、好意を無駄にする事はあるまい、相手から手招かれるままにこつりこつり、とローファーが床を蹴る音を響かせながら相手の方へと歩を進め。棚の合間を通ればびっしりと隙間無く入っている古書。それを瞳の中に移す度にきらきらとした輝きが増すのと反比例するように足を進める速度は落ちていき)
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