赤の女王 2018-03-04 13:31:36 |
通報 |
(陸に上がった姿は人間そのもの、姿に異形めいた特徴は存在しておらず伸びた背筋は涼しいほどに凛とした空気を纏っていて。公園に隣接する出店街に寄ってから湖に帰りたいと思うのに、思うようにいかないのは己の人の好さを突いた薔薇の悪戯で。時に肩にかかる巻かれた髪を引っ掛ける様にしゅるりと伸びた蔦が絡まり行く手を阻み、それを解いたと思えば目の前に進む道は無いとでも言う様にまた迷路の中に閉じ込められてしまう。どれほどの時間を此処でこうして過ごしてしまっただろうと堪らず困惑の息を小さく落とし「また直ぐに会いに来るよ。だから今日は__今日は道を開いて」指先でつん、と薔薇を撫でる様に触れては照れる様な薔薇が引き下がり一先ずは道を開いてくれたらしい。その先に見かけた一人の女性の姿に気付けば、彼女もまた己と同じ境遇だろうかと放っておくことは出来ず「こんにちは、__君も迷子?」凛とした雰囲気は其の儘に、驚かせてしまわないように挨拶を一つ前に置いてから「行先は何処?、此処で出会ったのも一つの縁だから。僕にエスコートさせて」一人の女性と買い物と言う自分の用事を天秤にかけた時、当然の様に選ばれたのは彼女の存在で。片手をさせだせば会釈を交える様に浅く顎を引き)
(/大変遅くなりました…!また、クロエちゃんが庭園に存在する事前提のお返事となり申し訳ないです…!もし絡み辛ければ再度出しなおしますのでご遠慮なくお伝えくださいませ!)
トピック検索 |