赤の女王 2018-03-04 13:31:36 |
通報 |
(強引に奪った唇は柔かく、近づいた彼女からは女性らしく甘さを含んだような香りがした。なんて、強引にも奪った口付の余韻に浸る間を与えられる事も無く腹部に強い痛みが与えられると色に目が眩んでいたからか、与えられた刺激に背を丸めて反射的に腹部を片手で抑える事になれば痛みに細めた眼で「男と二人きりで此処を選んだんだ、初心な反応も可愛いが暴力に喜ぶ癖は無いな__」気丈にも今にも泣きださん眼は己の事を確りと睨みつけていて、その抵抗がまた欲情を駆り立ててしまえば口を突く言葉は反省を知らず。止めと頬に与えられた痛みも、もしも一時の気の迷いで彼女に不埒を働いたならば効果が有るのかもしれないが、元より不純な動機しか抱えていない己にはさして効果も無く。今し方頬を叩いた彼女の手首を力強く抑えれば背面の鏡に手首ごと押し付け「悪い事はしないさハニー。一緒にイイコトをするだけ――っ痛え!」欲情に浮かれる頭は彼女の事も考えずに手を出す事しか頭にない、瞳に浮かぶ涙が煽るのは罪悪感では無く興奮だと言う始末。抑え込んだまま顔を寄せて、声を上げても人の気配一つと無いこの環境を良い様に使って手を出そうとしたその時に、現れたフラミンゴに背中を力強く蹴り飛ばされれば痛みの声を上げて)
フラミンゴ:(見つけたのは稀なる偶然だった、たまたま作業が片付いて一服をするために窓を開き煙草を吸っていたら、目に痛い程鮮やかなピンクが見えた事で同居人が城から戻ってきたのだと知る。男の隣には在ろう事か女性が一人、それだけならば流していたのかもしれないが、その行先が彼がアリスを連れ込むのに使用するミラーハウスであれば眉間に皺をよせて駈け出した。ミラーハウス自体は迷うことなく進むが、如何せん体力が薄く家であるサーカス小屋から此処に辿り着くまでに時間がかかり、発見した男の後ろ姿を躊躇いなく蹴り付ければ「オイ、アリス。大丈夫かァ――?」何せ手の早い男のこと、間に合っていれば良いと思いながら覗いた彼女は服こそ着ていたが目には涙の膜が張っていて。ぎろり、と睨む様に眼を細めれば「お前は__っ。節操なしも大概にしろっつったろ」男の首根っこを掴めば引き離すように距離を取らせ、今度はバツが悪そうに彼女へ伏せ目がちの目を向け「悪かった、」と謝罪の言葉だけでは収まらないだろうが、堪えきれずにその一言が口を付き)
トピック検索 |