赤の女王 2018-03-04 13:31:36 |
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今はハニー、君だけだよ。(気取る様に業とらしく澄まして見せながら、楽しそうに笑う彼女に受けて言葉を送る。無論嘘では無い、目の前にいる人物が広くタイプの色狂いなのだから。呼び名が決まれば親近感がわくと言う物で、ミラーハウスを知ってか知らずか、選んだのは彼女であり強要を押し付けた訳じゃ無い。もちろん、彼女が未だ見ぬ場所に対して興味本位に述べている事は百も承知だが、それには敢えて見ないふりをする。選ばれたその場所へ案内するように、賑やかなアトラクションの陰に隠れてしまいそうな人気の少ないその建物へ足を運び、中は薄暗く全面が鏡として作られているその建物に彼女の事を誘い込んで、繋ぐ手を引いては「薔薇も入り組む迷路の様だが、此処も負けないよ。少し進めば道が入り組みもう戻る事も難しいんだ、」薄暗く、迷路のような鏡張りの道を数分程右に左にと曲がりながら進めば辿り着いたのは行き止まり、ドン、と彼女の肩口を行き止まりの鏡へ押し付ければ逃がさないように片手を彼女の顔横へ付き「庭園みたいに誰かにばれる事も無い。__嗚呼!本当にオススメだよ」一層と色を含んだ眼差しで華奢な彼女の事を見下ろすと繋いでいた手を離してはその手を這わすように彼女の頬に触れさせて、何のためらいも無く顔を寄せれば唇を奪う様に口付を行って)
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