2018-02-25 02:22:09 |
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□ ロルの練習。
_ 僕が聞いてないと言う事は、御前が怠ったと言う事だ。
( 相手が誰でどんな立場だろうと、己は己。それ以上でも以下でもなく、そしてこの家の主はこの僕だと言うかの様に理不尽極まりない言葉を並べれば相手の気持ちなんてどうでも良くて、己さえ良ければそれで良いのだと。謝るどころか呆れた顔で言い返された事に更に腹を立てて態度を悪くすると、聞き分けの悪い子供の様に " もう良い " と意地を張って相手を見詰めていた顔を逸らして。不法侵入するわ、己を騙す様な事をするわで未だに冷めない熱を何処へぶつけようかと悩んでいると不意に聴こえて来たのは何故か褒める言葉。料理一つも分からない馬鹿だとでも思っていたのだろうかと少々捻くれた考えをし 「 _当たり前だろう、御前の料理じゃなかったら僕は何時も食べていない。..分かった、他の者を褒めよう。だが、分かっているよな?上手く出来たらこの僕を褒めろ 」と、上から目線でものを口にし。相手の頼みで無ければ直ぐクビにしてやるものの、広い屋敷を一人で掃除して料理を作って何から何まで全てやるのは大変な事は分かっている、だからと言う訳では無いがこうして喧嘩も儘ならないとなればそ其れは己が暇になるからと己なりに言い訳を考え無理矢理納得して。_ そうこう話をして居れば、相手が足を止めたのでやっと着替えるのを手伝ってくれるのかと思いきや、返って来たのは素っ気ない数々の言葉で有り 「 _ 何って、御前は僕の執事だろう?今日は自分で着替える気分じゃ.. 」気分じゃないと、だから御前が着替えさせろなんて手を広げて我儘を言いかけたその時、徐に近付いて来ては相手の柔らかな手が己の髪に触れて一瞬だけ緊張が走り。肩を上げて変に体を強ばらせるも、その時は直ぐに終わってしまい、何処か名残惜しい様なホッとした様な感覚に陥ると「 _ 煩い。言われなくても着替える、御前は此方を見るな 」なんて言葉で少し期待してしまった気持ちを隠して、既に用意されていた皺一つ無い綺麗な服に手を伸ばせば相手が見ていないかを確認して。 )
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