名無しさん 2018-02-11 04:00:20 |
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はぁ…はぁ…
(昼前から出てきた雷雲は、正午を過ぎた辺りから夕刻の今にかけて止まず絶えず酷い雨を降らしていた。そんな中を傘も差さず走る一人の男が居た。雨に打たれ濡れた着物には、同じく濡れて垂れてきた髪が張り付いている。休まず雨のなか山道を走ったからか、肩で息をしている。しかし、それでも何振り構わずは男は走った…漸く辿り着いたそこには、多くの鬼が無惨な姿で倒れていた。戦場とも呼べるその中を、一人の妖怪の名前を叫びながら歩く)
酒呑…酒呑童子!居るんだろ…返事くらいしやがれ!
(声を、雷鳴にかき消されぬよう目一杯張り上げてその名を呼ぶ。返事が帰ってくるまで、何度も、何度も…)
(/拾った後と書いておきながら、拾う場面からのスタートとなってしまいました…すみません。
酒呑童子とその仲間が討伐されて、そのことを知った総大将が酒呑童子はまだ生きているはずと思い探しに来た、そんな場面です)
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